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にほんのしょうがつ 日本の正月
ビゴーは日本の風俗を描いた版画集を数多く出版したが、この『日本の正月』は『日本の素描』という銅版画集と合わせて製本されている。影絵のように人物をシルエットたけで表現する様式は、広重等の浮世絵版画に依るだけでなく、ヨーロッパで18世紀末から19世紀末にかけて流行した「オンブル・シノワーズ(中国影絵芝居)」や木版影絵にも依るところが大きい。上下二つに別れている画面はコマ割り漫画として読めるように構成されている。主題は居留外人が日本の正月の様々な習慣に接し、カルチャー・ショックを受けるというもので、ビゴー自身の経験も生かしているのだろう。このようなビゴーの諷刺漫画の読み手は、もっぱら横浜、神戸の居留外人たちであった。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
フラゴナールとは?【 作家名 】 南フランスのグラースに生まれ、幼少の頃パリに移り住む。はじめシャルダンに師事するが、肌が合わず当時の画壇で人気の絶頂にあったロココ美術の体現者ブーシェを師とする。対象を即興的な筆使いで生き生きと、時には甘美に描いて名声を得た。 |
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