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こうべ 神戸
バートレットが渡辺木版画店から版行した、日本の風景版画のシリーズの中の1点。左下に「渡辺の落款が見られる。版元渡辺庄三郎は1909年から浮世絵研究会を発足させ、日本における伝統的版画の復興に火を付けると同時に、鏑木清方の門人や外国人作家を起用して、近代的な木版画を創出しようと試みた。バートレットの他にも、フィリッツ・カペラッリ(1884−1950)やエリザベス・キース(1887−1956)等の来日外国人作家の作品を版行している。この神戸の雨の夜景を描いた作品には、広重の『名所江戸百景』の《猿若町よるの景》の構図や人影、小林清親の光線画に見られる明かりの表現などの影響が見られる。雨の表現にも日本の浮世絵に用いられる直線を採用したが、雨に濡れた道に反射する人影や提灯の光の表現には、バートレット独特の水彩画のような抽象的なぼかしを効果的に用いている。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
シャガールとは?【 作家名 】 1887年ロシアに生まれる。1985年没する。ユダヤ人であるが後にフランス国籍を得る。バクストの美術学校で学んだのち、1910年パリに出る。この頃から故郷の風物を好んでとり入れる。1914年ロシアに戻り、革命後は一時期美術行政にも関わるが、22年に再びパリへ戻る。1933年にバーゼル美術館、46年にはニューヨーク近代美術館、47年にはパリ国立近代美術館で回顧展が開かれた。第2次世界大戦中は渡米するが、1947年にはフランスに戻る。1950年にはチューリッヒ美術館、63年には東京と京都で、また67年には生誕60年を記念してチューリッヒとケルンで、それぞれ回顧展が開かれた。あざやかな青や赤や黄色を用いて描かれた、花々や動物、抱擁する恋人達は、重力をこえて空を飛んでいる。スペイン内乱やユダヤ人虐殺、2つの大戦を経た彼は、永遠の愛の神話を生み出そうとしたのであろうか。油彩の他、挿絵や版画、ステンドグラスなども手がけており、今世紀を代表する画家の1人として評価されている。ニースにシャガール美術館がある。 |
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