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 作家(1701)

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おんどり

雄鶏

作家名:フェリックス・ブラックモン
制作年:1882年
技 法:エッチング
ブラックモンの生涯のモティーフとなる鳥は、彼が日本の版画と遭遇する1850年代の後半より以前から描かれていた。それらは従来、北斎漫画等の日本の版画の影響ばかりが指摘されがちであったブラックモンの作品論に疑問を投げ掛け、彼の作品のオリジナリティーに目を向けさせる。この作品も『北斎漫画』の雄鶏の図等を原典とする可能性が指摘されているが、決定的な原典は見つかっておらず、ブラックモンが実際に雄鶏を写生した可能性も考えられる。また、羽の細かい描写や陰影には、彼が幼い頃から学んだ西洋の写実主義が強く顕れている。ブラックモンにとって日本美術とは、もともと自然の事物を描くことを好んだ彼の方向性を再確認するような存在であったとも言える。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
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ドクメンタとは?【 美術用語 】

1955年以来、西ドイツのカッセル市で、原則として4年ごとに催されてきた進歩的傾向の国際美術展の名前。第1回展は、カッセル・アカデミーのボーデ教授の提唱で、第二次大戦終了までナチスによって進歩的・前衛的芸術が「退廃」の烙印を押されて国際舞台から著しく立ち遅れてしまっていたドイツの芸術に、再び新しい息吹きを取り戻す目的で組織された。以降、ドイツの国民に世界の現代美術の動向を紹介するのを根本とし、多くの国際美術展のような授賞制度を持たずに、毎回テーマを決め、それに基いて委員会が美術家の人選を行うという方法を採っている。第2回展にはアメリカ部門が設けられ、ニューヨーク派の成果が紹介され、第4回展では、出品作家の3分の1がアメリカ人でその作品の多くが巨大なサイズのものという、アメリカの色面抽象絵画、ポップ・アートミニマル・アートが支配的なもので、ドクメンタの歴史にひとつの頂点を画したものであった。画商界の動向への追随など批判も多いが、現行の国際美術展では最も規模の大きいものである。

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