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 作家(1701)

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むしとかえる のゆり

虫と蛙、野百合

ゴーティエはメアリ・カサットと同じく、1890年代にフランスにおいて多色刷版画を始め、発展させた重要な女性作家の一人であるが、一般的には過小評価され続けてきた。ジマーリ美術館のジャポニスム・コレクションは、近年ゴーティエの作品を多く購入し、今まで注目されていなかった彼女の作品をジャポニスムの文脈の中に位置づけようとするものである。ゴーティエの版画に現れる主題の大半は自然で、風景や動植物が鮮やかな色彩で、表情豊かに描かれている。西洋では伝統的に花や草木をそれだけで主題とした作品は少なかった。17世紀のオランダでは、花瓶に活けられた花と小さな昆虫をテーマにした静物画が多く描かれたが、それらはやがて枯れていく花の姿に「美しいものははかないものである」というメッセージを象徴させた寓意画でもあった。それに比べて日本の花鳥画等は、あくまでも生きた花と鳥を描いている点で、「生」を祝福したものと言えよう。そんな花鳥画の数々、また北斎漫画の中の動物、昆虫、魚などの描写に啓発されて、ゴーティエは自分に身近な花や小動物を愛情豊かに描いた。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
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ダリとは?【 作家名 】

1904年スペインに生まれる。1989年没する。1921年マドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入るが、突飛な行動を繰り返し、26年には退学処分となる。はじめは未来派やキュビスムに興味を持ったが、そのうちに、デ・キリコやとりわけフロイトの『夢判断』に強烈な影響を受ける。そして自ら「偏執狂的批判的方法」を発見し、精密な写実と幻想とを結びつける独自の様式を生み出した。1927年にはパリに行きピカソと知り合った。1929年から30年には友人ブニュエルと〈アンダルシアの犬〉等の映画を作る。1929年パリの個展によってシュルレアリスムの一員に加えられるが、34年、ブルトンとの不仲から除名される。第二次世界大戦中の1940年にアメリカに亡命し、名声を得る。1948年にはスペインに戻り、版画や宝石デザインなどの分野でも活躍、商業的な成功も得た。スキャンダラスなその生涯は、彼の評価を分けてはいるが、ある意味で今後のシュルレアリスムの存続を考える上での鍵を握る人物の1人であるといえよう。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)

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