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むしとかえる のゆり 虫と蛙、野百合
ゴーティエはメアリ・カサットと同じく、1890年代にフランスにおいて多色刷版画を始め、発展させた重要な女性作家の一人であるが、一般的には過小評価され続けてきた。ジマーリ美術館のジャポニスム・コレクションは、近年ゴーティエの作品を多く購入し、今まで注目されていなかった彼女の作品をジャポニスムの文脈の中に位置づけようとするものである。ゴーティエの版画に現れる主題の大半は自然で、風景や動植物が鮮やかな色彩で、表情豊かに描かれている。西洋では伝統的に花や草木をそれだけで主題とした作品は少なかった。17世紀のオランダでは、花瓶に活けられた花と小さな昆虫をテーマにした静物画が多く描かれたが、それらはやがて枯れていく花の姿に「美しいものははかないものである」というメッセージを象徴させた寓意画でもあった。それに比べて日本の花鳥画等は、あくまでも生きた花と鳥を描いている点で、「生」を祝福したものと言えよう。そんな花鳥画の数々、また北斎漫画の中の動物、昆虫、魚などの描写に啓発されて、ゴーティエは自分に身近な花や小動物を愛情豊かに描いた。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
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抽象表現主義とは?【 美術用語 】 主として第二次大戦後のアメリカで開花した非幾何学的な抽象美術を指して、1950年頃から一般に用いられるようになった言葉。カンディンスキーの1910〜14年の絵画に対して使われたのが最初らしいが、1946年、アメリカの画家、アーシル・ゴーキーとジャクスン・ポロックの作品に対して使われるにおよび流行語となり、たちまち他のニューヨーク派の画家の作品にも拡大されて、抽象的でなくても、表現主義的でなくてもそう呼ばれるようになった。そのため、批評家のハロルド・ローゼンバーグは「アクション・ペインティング」という概念を導入したが、この語は当時支配的な実存主義的な意味合いが強調されており、今日ではあまり用いられない。代表的作家としては、マーク・トビー、デ・クーニング、マーク・ロスコなどがあげられる。各人の作品はあまりに多様であるが、強いて要約すれば、即興的、エネルギッシュ、自由な技法を用いて、既成の因襲的な良き趣味を満足させるよりも、人々の物の見方に衝撃を与えることを望んだ非イメージ的で反形式的な絵画といえる。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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