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かきつばたとかえる えすたんぷおりじなるしだい8ごうより かきつばたと蛙『エスタンプ・オリジナル』誌第8号より
右上の落款にも現れているように、ウダールは浮世絵から主題、構図、色彩の全ての要素を学び、吸収した。版画の活性化を図って出版された『エスタンプ・オリジナル』誌に含まれたこの版画も、蛙を虫瞰図的視点(Worm’s-eye View)で捉えている点、かきつばたの葉を前景に迫り出させ、画面に奥行きを持たせている点、輪郭線の使用等に浮世絵の直接的な影響が見られる。葉の上にのった蛙を真正面から捉えているユニークな視点も、北斎漫画における小動物の描写などにヒントを得たと考えられる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
アンリ・ローランスとは?【 作家名 】 1885年フランスに生まれる。1954年没する。始めパリで装飾や彫刻の勉強をしながらロダン風の彫刻を作る。1911年、ピカソ、ブラック、レジェらと出会い、とりわけブラックを通してキュビスムを知る。パピエ・コレなどの実験的な制作を糧にして、キュビスムを彫刻に適用した草分けの一人としてリプシッツと共に評価されている。1913年と14年にアンデパンダン展に出品する。1921年から画商カーンワイラーが彼の作品を扱う。1925年、パリ装飾芸術博覧会でル・コルビジェ設計のパビリオンに出品する。この頃の彫刻には独特の彩色が施されている。1925年以降はキュビスムを脱して、有機的で自然主義的な形を創造しようと努めた。また彫刻のみならず絵画や挿絵、装飾の分野でも活躍する。1935年にはヘレナ・ルビンスタイン賞を受賞、49年にはブリュッセルのパレ・デ・ボザールで、51年にはパリの国立近代美術館で回顧展が開かれた。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) |
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