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ほろほろどり じゅーるるなーるちょ はくぶつし ぱり H.ふるーりーしゅっぱんより ホロホロ鳥−ジュール・ルナール著『博物誌』(パリ:H.フルーリー出版)より
ロートレックはキャバレーなど、パリの華やかな夜の生活を描いた画家として知られるが、本の装幀用に鳥などの小動物も描いている。中でも1893年のルコント著『印象派美術』の装幀のための下絵には、船の縁に留まった鵜や砂浜を横歩きする蟹がユーモラスに描かれている。このジュール・ルナール著『博物誌』のための22点の動物の描写でも、ホロホロ鳥、ブタ、クモなど様々な動物が、博物学的描写からは程遠いユーモラスな視点から、書道を思わせるような動きのある素早い素描で捉えられている。ルナールの動物の記述自体が、人間味を帯び、ユーモラスであったため、ロートレックもそれに合わせて、動物をユニークな設定で描いたのだろう。とりもなおさず、最小限の筆致で動物の特徴を端的に捉えているそれらの描写は、ロートレックが北斎漫画等に見られる動物の描写から学んだ成果でもある。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
与謝蕪村とは?【 作家名 】 現在の大阪市に生まれる。江戸中期の俳人であり、画家。姓は谷口から与謝に改めた。蕪村は俳号で、画号は初め子漢。晩年に謝寅(しゃいん)とした。二十歳頃、俳諧を志し、江戸に下って早野巴人(はじん)に入門。巴人の没後、いまの茨城県など関東や東北を巡歴し、一七五一年(宝暦元年)、京都に居を結ぶ。丹後(現在の京都府)の宮津での滞在を挟み、以後は京都を拠点に活動した。絵画の面では、明清絵画のさまざまな画法を学び、南画の画法を吸収することで、自己の表現をつくりあげた。池大雅(たいが)とともに日本南画の大成者とされている。 |
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