ぐるぐるアートワード
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「ライバッハ(リュブリャナ)のために」



ライヒレ



ライ麦おばさん



ライング



ラインスベルク



ラウシェンバーグ



ラウルドゥケイザー



ラヴォ



羅漢 一



楽此幽居図



ラグーザ



羅針盤



ラジオ「グラモン」



ラジオ「ミロマ」



ラスケ



裸体像の習作



ラチャ



ラパン・アジル



ラパン・アジル



裸婦


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かーねーしょんとなす

カーネーションと茄子

作家名:ジュール・シャデル
制作年:1910頃
技 法:木版画
シャデルは1905年頃から、宝石商アンリ・ヴェヴェールの下で、2万点以上のジュエリー、装飾品のデザインを手がけたが、ヴェヴェールは数多くの日本美術品も収集しており、彼のアトリエでは毎週日曜日に日本美術鑑賞の会が開かれ、シャデルもそこで日本美術に触れる機会を得た。また、それとは別に一度開かれていた「日本美術晩餐会」にも出席し、ピエール・ロシュアンリ・リヴィエール、シャルル・ウダール等、ジャポニストのアーティストたちと親交を深めた。日本の色紙絵にも似たこの小作品は、おそらくその晩餐会や「日本美術友の会」、「新版画家協会」などの場でメニューやプログラムを書く紙としてデザインされたものであろう。また、1908年からロンドンを拠点に日本の木版技術の普及に努めた漆原ヨシジロウは、パリも頻繁に訪れ、シャデルとイサックとの共同製作も多く手がけたが、この作品も漆原の指導で制作された可能性が強い。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
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木口木版とは?【 美術用語 】

版画技法。立木を輪切りにした切り口(木口)を版面とする。版木には黄楊(つげ)や椿(つばき)等の堅い木が使われ、銅彫版と同じく、堅い版材に鋭い線を刻むことのできるビュランやノミによって彫版する。インキは粒子の細かいオフセット印刷用・銅版用・石版用等、油性インキを用い、彫り残された凸部にローラーで均一にインキをのせる。紙は薄手のものが刷り易く、バレンや、より細かい調子を出すためには金属ベラで強く印刷する。特徴は、繊細で精密な表現が可能なこと、また版が堅牢なので大部数印刷にも適していることである。18世紀末に英国人ビューイックが創始したとされる。日本では1887年に伝えられ、教科書や新聞の挿絵等、実用面で広く普及したが、写真製版が発明された後、衰退していく。芸術的な木口木版の制作では山本鼎長谷川潔などが有名。ところで、木口木版に対して、縦挽きした切り口(板目の表われる面)で制作するものを板目木版と呼び、西洋と逆に日本で木版画といえば、こちらの方が一般的である。

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