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吉田博



吉田芳明



吉田穂高



吉田善彦



吉野辰海



吉野川



吉野川から眉山を望む



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吉村順三



依田順子



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えっふぇるとう36けい がちょう

『エッフェル塔三十六景』画帳

作家名:アンリ・リヴィエール
制作年:1902年
技 法:多色刷石版画
この画帳を構想し始めた頃、リヴィエールは日本風の多色摺木版を手がけるようになったばかりだったが、彼は早速、手本であった広重や北斎に倣って、風景画の連作を作ることを思い立った。当時フランス革命百周年記念の万国博覧会に合わせて建設中のエッフェル塔は、形と大きさの上で富士山に見合う、新しいパリの象徴となった。北斎の『富嶽三十六景』がこの画帳の直接的なモデルとなったことは明らかだが、前景を遮るように木の枝を配するなどの構成上の技法は、広重の作品から学んだと思われる。三十六景のうち、「オートゥイュ鉄橋より−『エッフェル塔三十六景』のための習作」と「オーステルリッツ橋より−『エッフェル塔三十六景』のための習作」は自刻の木版で摺られたが、その困難さに気付いたリヴィエールは残りの34図をスケッチのまま据え置きにし、1902年になって石版画によって全図を完成させた。表紙及びカバーの装幀はジョルジュ・オリオールによる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
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木口木版とは?【 美術用語 】

版画技法。立木を輪切りにした切り口(木口)を版面とする。版木には黄楊(つげ)や椿(つばき)等の堅い木が使われ、銅彫版と同じく、堅い版材に鋭い線を刻むことのできるビュランやノミによって彫版する。インキは粒子の細かいオフセット印刷用・銅版用・石版用等、油性インキを用い、彫り残された凸部にローラーで均一にインキをのせる。紙は薄手のものが刷り易く、バレンや、より細かい調子を出すためには金属ベラで強く印刷する。特徴は、繊細で精密な表現が可能なこと、また版が堅牢なので大部数印刷にも適していることである。18世紀末に英国人ビューイックが創始したとされる。日本では1887年に伝えられ、教科書や新聞の挿絵等、実用面で広く普及したが、写真製版が発明された後、衰退していく。芸術的な木口木版の制作では山本鼎長谷川潔などが有名。ところで、木口木版に対して、縦挽きした切り口(板目の表われる面)で制作するものを板目木版と呼び、西洋と逆に日本で木版画といえば、こちらの方が一般的である。

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