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よあけ はんがしゅう ときのまじゅつ だい1ず 夜明け−版画集『時の魔術』第1図
フランスの版画ルネサンスが最高潮に達した頃、批評家のアンドレ・メルリオは、1898年の著書『多色刷オリジナル石版画』で、リヴィエールの作品の特徴を「自然に対する真率な感情と、線と色彩とをバランス良く組み合わせる感覚が見事に調和していること」であると指摘した。また、「平面的な色使いが浮世絵を想起させる」が、「単純化を求める余り、空想的なデフォルメに陥ることもなく」、「風景の最も装飾的な部分を強調していながら、その詩情をいささかも減ずることがない」と称賛している。リヴィエールは早くから版画の創造的価値に気付き、出版などの商業的分野において、単に複製を生産する手段となってしまっていた多色刷石版画を、モダン・アートの域に引き上げる運動に貢献したが、その契機となったのは浮世絵との出会いであった。この版画集『時の魔術』では、様々な風景の、時によって移り変わる様が実に繊細な感性で捉えられているが、その極端に横長の形式は、日本の屏風絵のように室内装飾画として用いられることを考慮に入れてデザインされた。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
デクーニングとは?【 作家名 】 1904年オランダに生まれる。1997年没する。商業美術の仕事をしながらロッテルダムの美術工芸アカデミー夜間部で学ぶとともに、純粋な抽象造形を目指したデ・ステイルの思想の影響を受ける。1926年アメリカに渡る。この頃からアーシル・ゴーキーとの親交が始まる。1935年、WAP(公共事業促進局)の連邦美術計画に参加し壁画の制作を行なうが、38年頃から新古典主義時代のピカソの影響下で〈女〉シリーズに着手する。1940年代を通して、均整のとれた女性像にデフォルメを加えて行き、48年の初個展で抽象化された作風が高く評価される。1950年代前半には、荒々しい筆触と激しい色彩で再び〈女〉シリーズに取り組み、ポロックと並ぶアクション・ペインティングの代表的作家と目される。以後、〈風景〉シリーズなど抽象的要素が一層強まった作品と〈女〉シリーズを繰り返し表わしながら、表現主義的作風を一貫させている。1970年代からは、人体をテーマとした彫刻も試みている。 |
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