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はし 橋
この作品及び、同じく1906年に制作されたノードフェルトの木版画は、同年にシカゴのアート・インスティテュートで開催されたフランク・ロイド・ライト所蔵の広重の浮世絵展に直接的な影響を受けている。画面を縁取る線や、簡略化された空間処理方法、輪郭線の多用、そして主題である雪景色もまた、広重作品との強い関連性を示している。同年の《北の海の漁師》でも、同じ特徴が見られ、斜めに降りかかる雨の線と画面の右下で切り取られている前景の人物と船等は広重作品からの応用と見られる。右上の赤いカルトゥーシュは「芳年」と読め、ノードフェルトが広重だけでなく、多くの浮世絵師の作品を参考にしていたことが窺える。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
パピエ・コレとは?【 美術用語 】 貼り紙のことで、装飾紙の切片を画面に貼付する技法。分析的キュビスムから総合的キュビスムに移行し始めた1911,12年頃、ピカソやブラックが用い始めた。キュビスムが分析的段階に至って抽象的な線の要素に解体した画面に現実感と日常性を回復させるため、新聞紙、切符、模様紙、レッテル、さらに羽毛、砂、針金などを貼りつけ、新しい造形効果と物体感を導入した。20世紀絵画におけるオブジェの意識の形成過程にとって重要な契機をなした技法である。のちにダダやシュルレアリスムのコラージュに発展した。コラージュは、貼りつけることを意味し、マックス・エルンストをはじめとするシュルレアリスムの作家たちが1920年代からよく利用した。本来相応関係のない別々のさまざまな「もの」を、最初の目的とはまったく別のやり方で結びつけ、異様な美やユーモアやロマネスク的な領域を絵画に導入した。現実の多様性を画面にとり込むための有力な手段のひとつである。 |
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