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はし 橋
この作品及び、同じく1906年に制作されたノードフェルトの木版画は、同年にシカゴのアート・インスティテュートで開催されたフランク・ロイド・ライト所蔵の広重の浮世絵展に直接的な影響を受けている。画面を縁取る線や、簡略化された空間処理方法、輪郭線の多用、そして主題である雪景色もまた、広重作品との強い関連性を示している。同年の《北の海の漁師》でも、同じ特徴が見られ、斜めに降りかかる雨の線と画面の右下で切り取られている前景の人物と船等は広重作品からの応用と見られる。右上の赤いカルトゥーシュは「芳年」と読め、ノードフェルトが広重だけでなく、多くの浮世絵師の作品を参考にしていたことが窺える。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
ミニマル・アートとは?【 美術用語 】 1950年代より興り、1960年代に顕著になったアメリカ美術にみられる動向。アクションペインティングと抽象表現主義のある側面への反動として起った。1951年に白だけのカンヴァスおよび黒だけのカンヴァスを展示したラウシェンバーグや1956年にモノクローム絵画を発表したイヴ・クライン、「全一性」の教義を先取りしたバーネット・ニューマンなどが先駆者である。色面派やハード・エッジ派もミニマル・アートに関連しているが、厳密な意味においては、トニー・スミス、カール・アンドレ、ロバート・モリス、ドナルド・ジャッドらの高度に画一化された立体作品を指す。これらは、一切の虚像的な価値を排して最大限の視覚的単純さを保つことにより、見る者に曖昧さのない、全的で統一的な印象を与えるものと評価されている。「ミニマル」は「最小の、極小の」の意味で、1965年、イギリスの哲学者リチャード・ウォルハイムのエッセーの名から転用されたものである。 |
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