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あくのいずみ えすたんぷおりじなるしだい6ごうより 悪の泉−『エスタンプ・オリジナル』誌第6号より
ド・フールは象徴主義文学に強い影響を受け、特にボードレールの詩集『悪の華』や『地獄堕ちの女たち』に由来する、ファム・ファタル(妖婦・宿命の女)や女性同性愛等の主題を多く描いた。女性を諸悪の根源、不道徳の象徴とみなす思想は、古くからあるものの、19世紀末のそれは、近代以降の女性の社会進出に対する男性の危惧の顕れとも考えられよう。『エスタンプ・オリジナル』誌第6号に含まれたこの作品は、泉のほとりにうずくまった女性を描いているが、彼女自身が寓意的に悪の源、すなわち「悪の泉」とされている。女性の炎のように立ち上がった髪も、周りの怪しげな植物形態も、彼女の呪われた運命を示唆しているかのようである。アール・ヌーボー的な優美な線と独創的な色使いは、ド・フールの作品の特徴だが、後の装飾デザインにおいてさらに発展されることになる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
インスタレーションとは?【 美術用語 】 「設置」、「取り付け」という意味。芸術作品を展示するのに際して、その場としての空間に一つ一つの作品を単に展示するというのでなく、いくつかの作品を用いて意識的表現を加えて、空間構成しようとする展示の試み、工夫をいう。よって展示会期中、観者に示されるが、会期が終われば解体される運命にあるもので、ふつう一時的な作品と考えられる。壁や床の配置だけでなく、時には天井から吊り下げられるものもあって、壁・床・天井などに囲まれた空間全体に及ぶものである。目新しく人目をひくようなものや、大がかりなものもあり、1970年代以降、しばしば用いられてきた試みである。 |
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