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あくのいずみ えすたんぷおりじなるしだい6ごうより 悪の泉−『エスタンプ・オリジナル』誌第6号より
ド・フールは象徴主義文学に強い影響を受け、特にボードレールの詩集『悪の華』や『地獄堕ちの女たち』に由来する、ファム・ファタル(妖婦・宿命の女)や女性同性愛等の主題を多く描いた。女性を諸悪の根源、不道徳の象徴とみなす思想は、古くからあるものの、19世紀末のそれは、近代以降の女性の社会進出に対する男性の危惧の顕れとも考えられよう。『エスタンプ・オリジナル』誌第6号に含まれたこの作品は、泉のほとりにうずくまった女性を描いているが、彼女自身が寓意的に悪の源、すなわち「悪の泉」とされている。女性の炎のように立ち上がった髪も、周りの怪しげな植物形態も、彼女の呪われた運命を示唆しているかのようである。アール・ヌーボー的な優美な線と独創的な色使いは、ド・フールの作品の特徴だが、後の装飾デザインにおいてさらに発展されることになる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
ジム・ダインとは?【 作家名 】 1935年アメリカに生まれる。シンシナティ大学、ボストンの美術館スクール、オハイオ大学に学んだ後、1958年からニューヨークに在住。アラン・カプロー、ボブ・ホイットマン、クレス・オルデンバーグらと「ハプニング」を始める。1960年ルーベン画廊、ジャッソン画廊で個展を開催。1962年から65年にかけて、ポップ・アートの拠点となったシドニー・ジャニス画廊の「ニュー・リアリスト」展にアルマン、クライン、ティンゲリーなどと参加。1967年ニューヨーク近代美術館で個展、69年ロンドンの「ポップ・アート」展に出品。1984年、85年にはウォーカー・アート・センターなどで回顧展を開催。他のポップ・アートの作家たちが大衆社会の図像を多く使うのに比べて、自己の日常生活のなかで出会う事物を多く用いる。アクション・ペインティングの表現技法を取り入れたり、画面に現実の事物をオブジェとして取りつけ、そのオブジェと描かれたものとの対比を試みるなど、現代的な探究を続けている。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) |
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