ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


山内春暁人



「山の湖」



山本鼎



山本淑生



山本敬輔



山元春挙



山本貞



山本豊市



山本正道



山本容子



病みあがり:ルペール夫人



ヤンケ



ヤーン



ヤーン



湯浅桑月



ゆあみするシュザンヌ[ジャン=バティスト・サンテールの原画による]



幽遠



優雅な会話[ニコラ・ランクレの原画による]



結城正明



遊魚


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●もくじのさくいん

    

    

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 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

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こびんをかかげるまると あるいはみずさしをもつしょうじょ

小瓶をかかげるマルト、あるいは水差しを持つ少女


作家名:モーリス・ドニ
制作年:1895年
技 法:石版画
リスト教の敬虔な信者であったドニの作品には、聖書を元にした主題が多いが、登場人物にドニ自身の姿や夫人のマルトの姿が重ね合わされたり、ドニの身の回りの風景が描かれていることが多く、単なる宗教画とは違った、近代的且つ神秘的な趣がある。この石版画も、ドニの《エマオへの巡礼》という油彩画の中に登場する、マルトに似た修道女をクローズ・アップして描いたものである。油彩画と同じく、場面はドニのサン=ジャルマン=アン=レイのアトリエで、修道女またはマルトは聖体秘蹟の儀式に使う瓶を掲げている。また、油彩画ではキリストの隣に、巡礼の一人としてドニ自身が描かれている。形態の抽象化や渋い色合いに見られる浮世絵の影響の他、マルトの顔立ちや体の輪郭には、ドニが1895年にイタリアで見てきたフラ・アンジェリコの宗教画の影響も現れている。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


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徳島県立近代美術館2006