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しきのしょうにん はんがしゅう ぱりのいくつかのそくめん より 四季の商人−版画集『パリのいくつかの側面』より
他の同時代の画家たちと同様、ボナールも1890年代には、多色刷石版画によるポスターや版画集の制作に忙しかったが、そのことは19世紀末に版画集が新たに収集家の人気を集めたことを物語っている。この版画集も、前衛芸術家の版画を数多く手がけたアンブロワーズ・ヴォラールによって出版された。ボナールは熟練した版画師と共同してこの版画の制作に当たったが、彼の油彩画に見られる多様な表面の質感は版画においても実現されている。即興的な描き方は、一見未完成のような印象を与えるが、それはこの版画の習作を見てもわかるように、何度もの細かい変更を経て辿り着いた結果である。ボナールの他の作品にも当てはまることだが、余白の白と図の巧妙なバランスに、日本の浮世絵と相関性が見られる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
抽象とは?【 美術用語 】 語源はラテン語のアブストラヘレ。対象の構成要素のうち、或るものを他から切り離して、ひき出すこと。絵画や彫刻においても、対象の本質的要素を選び出して描写する点において、多かれ少なかれ抽象の作用が含まれるが、美術上この概念が特別な意義を持つようになったのは、1908年にヴォーリンガーが「抽象と感情移入」において、芸術の根本衝動のひとつとして抽象衝動をあげ、これによって原始民族や東方の諸民族の非抽写的な美術を正当に評価しようとしたことと、1910年にカンディンスキーが、初めて対象的事物を描かない絵画を発表し、1912年には「芸術における精神的なもの」において絵画への道のひとつの極として純粋抽象を論じたことに始まる。これ以降、外的対象的世界を描写しない作品が次々と現われ、非具象(ノン・フィギュラティフ)、絶対、非対象、非再現などと呼ばれたが、最も一般的な呼称として抽象が普及した。また、抽象の出現により、それに対抗して再現的な表現を総括するために具象の概念が使われるようになった。 |
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