ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


「アレゴリー 新シリーズ」



アレシンスキー



哀れなアン



アングル



アングルのヴァイオリン



アングレームの城壁跡



安斎重男



安全灯油「サクソレーヌ」



安全な死の保管場所



UNTITLED



無題



無題



Untitled(BLACK MAN)



UNTITLED 2



アンダーソン



アンティミスム



アンテス



アンデパンダン展



アントナン・アルトーの肖像



And / or in Profile


<前 (7/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


どびゅっしーの しゅくふくされたむすめ のうちびょうしのためのでざいん

ドビュッシーの「祝福された娘」の内表紙のためのデザイン

作家名:モーリス・ドニ
制作年:1892年
技 法:石版画
有名な作曲家の楽譜のための表紙デザインは特に19世紀末に盛んであったが、このドニの作品も、クロード・ドビュッシーの「祝福された娘」の楽譜の内表紙のためのデザインである。本作品のテーマになっている受胎告知は、ラファエル前派等、19世紀末の象徴主義芸術において頻繁に取り上げられた主題で、ドニも油彩や版画作品でよくその主題を描いている。ただ、ドニの場合は伝統的なキリスト教絵画のモティーフ、例えば処女を意味するマリアの白ユリ等を用いず、天使もはっきりと描かないことで、主題を曖昧にしている。彼の関心はむしろ、図と地と文字のバランスにあり、人物も画面を構成する平面的な形態として捉えられている。他のドニの作品同様、女性の体は、鳥居清長の美人像のように、八頭身以上に長く引き延ばされている。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

エングレーヴィングとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つで最も単純なもの。銅板にビュラン(断面が正方形か菱形の刃をもつ彫刻刀)で線刻し、そのV字型に彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。ビュランで版材を完全に刻り取ってしまうので、ドライポイントのようなまくれもエッチングのような腐蝕による線のくずれもない、冷たく硬質な線が最大の特徴である。単純な技法ではあるが、抵抗の大きいビュランを自在に操り、髪の毛の数分の一の線からあらゆる太さの線までを彫刻するには相当の熟練を必要とする。「エングレーヴィング」とは正に「彫刻する」意である。15世紀前半には、最初のエングレーヴィング版画が登場している。彫刻に用いる刀の名をとって「ビュラン」と呼ぶことも多いが、その場合は同じくビュランを用いる木口木版もその中に含めて考えることができる。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

エングレーヴィング

キーワードを含む記事
7件見つかりました。

  エングレーヴィング

  ケーテ・コルヴィッツ

  Consequence 3

  銅版画

  ビュラン

  ピーター・ミルトン

  吉田穂高


<前   次>

徳島県立近代美術館2006