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どびゅっしーの しゅくふくされたむすめ のうちびょうしのためのでざいん

ドビュッシーの「祝福された娘」の内表紙のためのデザイン

作家名:モーリス・ドニ
制作年:1892年
技 法:石版画
有名な作曲家の楽譜のための表紙デザインは特に19世紀末に盛んであったが、このドニの作品も、クロード・ドビュッシーの「祝福された娘」の楽譜の内表紙のためのデザインである。本作品のテーマになっている受胎告知は、ラファエル前派等、19世紀末の象徴主義芸術において頻繁に取り上げられた主題で、ドニも油彩や版画作品でよくその主題を描いている。ただ、ドニの場合は伝統的なキリスト教絵画のモティーフ、例えば処女を意味するマリアの白ユリ等を用いず、天使もはっきりと描かないことで、主題を曖昧にしている。彼の関心はむしろ、図と地と文字のバランスにあり、人物も画面を構成する平面的な形態として捉えられている。他のドニの作品同様、女性の体は、鳥居清長の美人像のように、八頭身以上に長く引き延ばされている。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
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石版画とは?【 美術用語 】

版画技法。石版画。平版(版面に凹凸のない版形式)の代表的なもの。版材に石灰石や、今日では人造石灰石や亜鉛板、アルミ板も用いる。製版の原理は水と油の反発作用である。即ち石灰石に脂肪性のクレヨンや解き墨で描き、上から硝酸アラビアゴム溶液を掛けると、化学作用によって描画部は親油性に、他の部分は親水性になる。こうして版面に油性インキをローラーで転がし、描画部にのみ付着したインキをプレス機で紙に刷り上げる。亜鉛板等を用いる場合も、水と油の反発を応用することに変わりはない。18世紀末にゼネフェルダーがドイツで発明し、当初は近代的な複製出版技術として、広くヨーロッパに普及した。19世紀中頃には多色石版画、続いて写真製版も登場し、リトグラフは商業印刷の分野で急速に発展する。19世紀末の芸術的なポスターの隆盛は、この技法を抜きにしてはあり得なかった。今世紀に入いってからも、ピカソ、マチス、ルオーシャガール等、多くの作家がリトグラフによる表現を意欲的に追求した。

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