ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


『革命に奉仕するシュルレアリスム』誌 第5号



革命のためのシュルレアリスム 1-6号(2号欠)



家具つきホテル



家具デザインスケッチ 7点



かぐやひめ



掛井五郎



夏景山水図



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ 海辺の葉と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 都わすれと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影


<前 (2/31ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


しょくぶつのそうしょくてきおうよう だい1へん だい2へん ひまわり だい2へんより

『植物の装飾的応用』第1編、第2編 「ひまわり」第2編より

作家名:ウジェーヌ=サミュエル・グラッセ編
制作年:1899年
技 法:ステンシル彩色された石版画
グラッセは19世紀末のヨーロッパにおける装飾美術運動の中心的な人物で、本の挿絵やポスターの制作の他、ジュエリーやステンドグラス等の装飾美術全般で活躍した。パリで装飾美術を教えたことから、最も優秀な生徒たちを集めて、装飾デザインの模範本としての『植物の装飾的応用』を編纂した。全2編のアルバムは各72枚から成り、一つの植物に対して1枚の植物学的描写と2枚のデザインがついていた。従って3枚を並べると、植物が抽象化されてデザインに組み入れられていく過程を見ることができる。デザインは室内装飾のありとあらゆるものに及び、壁紙、皿、花瓶、カーペット、家具等、自由自在に展開された。植物の形態の装飾美術への対応は、西洋美術においても昔から見られるが、デザインのモティーフとしてあまりとりあげられることのなかったニラやセロリなどの植物を採用している点に「自然に還って」デザインを刷新しようとしたグラッセの思想が窺える。それぞれの作品制作は、グラッセの生徒たちの手に委ねられたが、デザイン自体はグラッセによるものである。生徒たちの中には1898年に『植物の装飾的応用』に倣って『装飾における動物』を執筆したヴェルヌイユや、アウグスト・ジャコメッティ等、後の装飾美術界を担う有望な若手のアーティストが多くいた。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

石版画とは?【 美術用語 】

版画技法。石版画。平版(版面に凹凸のない版形式)の代表的なもの。版材に石灰石や、今日では人造石灰石や亜鉛板、アルミ板も用いる。製版の原理は水と油の反発作用である。即ち石灰石に脂肪性のクレヨンや解き墨で描き、上から硝酸アラビアゴム溶液を掛けると、化学作用によって描画部は親油性に、他の部分は親水性になる。こうして版面に油性インキをローラーで転がし、描画部にのみ付着したインキをプレス機で紙に刷り上げる。亜鉛板等を用いる場合も、水と油の反発を応用することに変わりはない。18世紀末にゼネフェルダーがドイツで発明し、当初は近代的な複製出版技術として、広くヨーロッパに普及した。19世紀中頃には多色石版画、続いて写真製版も登場し、リトグラフは商業印刷の分野で急速に発展する。19世紀末の芸術的なポスターの隆盛は、この技法を抜きにしてはあり得なかった。今世紀に入いってからも、ピカソ、マチス、ルオーシャガール等、多くの作家がリトグラフによる表現を意欲的に追求した。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

石版画

キーワードを含む記事
69件見つかりました。

  「一日の終わり」習作

  アンリ=ガブリエル・イベルス

  「ウィーンの風景画」

  ロジェ・ド・ヴァレリオ

  フェリックス・ヴァロットン

  エスタンプ

  『エスタンプ・オリジナル』誌第5号の表紙デザイン

  『エッフェル塔三十六景』画帳

  エルマン=ポール(エルマン・ルネ・ジョルジュ・ポール)

  小作青史

  「オットー・ヴァーグナーの名誉の年」

  オトコ

  オフセット

  ジョルジュ・オリオール(ジャン=ジョルジュ・ユヨ)

  オルブリッヒ・アイデア集

  「オーストリアの月々の絵」

  オートゥイュ鉄橋より−『エッフェル塔三十六景』のための習作

  カフェ・コンセール

  「キャバレー・フレーダーマウス」プログラム

  シャルル・ギュー


<前   次>

徳島県立近代美術館2006