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おうひまりーあんとわねっと ふらんそわでゅもんのげんがによる 王妃マリー=アントワネット[フランソワ・デュモンの原画による]
ドイツ皇帝フリードリッヒ1世とマリア・テレジア皇后の娘であるマリー=アントワネット・オーストリア大公は15歳の若さで、1770年にフランス皇太子(ルイ16世)と結婚する。上品、活発でエスプリに富んだマリー=アントワネット王妃は旺盛な気力の持ち主でもあったが、しばしば軽率な行動をとり、1793年、夫の死の数ヶ月後に斬首刑に処され、悲劇的な死をとげた。革命の事態の重大さに気づかなかった彼女は、その最も早い犠牲者となったのである。彼女の高尚な美的感覚や宮廷のエチケットから脱した生活様式、また裁判の時に、彼女が示した誇り高い態度などから、彼女は後に伝説的人物となった。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ロココとは?【 美術用語 】 18世紀にヨーロッパで流行した装飾様式。バロック様式に続き、新古典主義に先立つ様式で、広く当時の建築、彫刻、絵画、工芸など美術全体にわたる様式。バロックとロココとは、直線を嫌い、ゆがんだ、凝った装飾を好む点では共通しているが、バロックの力強さに比べて、ロココはむしろ優美で軽快であり、S字形の曲線、非相称の装飾、シノワズリ(中国趣味)を中心とした異国趣味が目立っている。社会背景としては、バロック時代の壮麗な宮殿に対する、新時代の社交場である優雅なサロンの勃興、有力な宮延の婦人たちの趣味の影響などがあった。例えば、暗く重いビロードに代って明るい色の絹織物や錦が流行したのも婦人たちの好みによるものであった。絵画ではヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど、彫刻ではファルコネ、ピガル、建築では、フランスにおけるガブリエルの装飾したヴェルサイユ宮の諸室、ボフランの建てたオテル・ド・スービーズなど、ドイツ・オーストリアではキュヴィイエがバイエルンの宮延にこの様式をもたらすなどした。 |
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