水上槍試合はセーヌ川上の伝統的スペクタクルであった。2艘の船の前方に二人の騎士が重々しく立って波形模様のついた飾り布(ドラペリー)でおおわれている船べりで、相手を川の中に落とそうとするのである。この槍試合の騎士たちはパリのさまざまな港のプロの渡し守がしばしばその任に当たっている。16艘の船のそれぞれが、3人の漕ぎ手によって動かされていた。彫版師
ジャック・リゴーは、新郎新婦、王と王妃が座る玉座のある光景を描いた。そして、数人の大諸侯やスペイン大使が住んでいた左側の岸にある立派な建物を注意深く細かく描写している。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)