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しょくぜんのいのり じゃんしめおんしゃるだんのげんがによる

食前の祈り[ジャン=シメオン・シャルダンの原画による]

作家名:ウジェーヌ・デイジー
制作年:1896年彫版
技 法:エッチング
この作品は、シャルダンの最も知られている作品の一つを複製したものである。そのシャルダンの作品はルーヴルに収蔵されており、1740年のサロンに出品された最初の作品は、彼自身の手で、サロンの後、間もなく、ルイ15世に贈呈された。この作品のタイトル「食前の祈り」は、ラテン語に由来し、「祝福あれ」を意味する。即ち、カトリックの信者が、食事の前に唱える祈りの最初の言葉である。画家においては、けっして目新しいテーマではなく、17世紀のオランダの画家がしばしば描いたものである。17世紀の北欧絵画に馴染んでいたシャルダンが受けた影響は、ここに明らかに表れている。祈りの言葉を教え、繰り返させる為に、食卓と彼女の二人の子供たちの方へ優しく体を傾けている母親のまわりに、静物描写の優れた画家であったシャルダンは、数多くの家庭生活の日常的なオブジェを描いている。おもちゃや小皿、フォーク、ポット、柄のついた酒壷などは、母親によって二人の子供たちに支給される食事の時を正確に想起させる。しかし、シャルダンは挿話的なあつかいから脱する術を心得ていた。従って、彼はやさしさにあふれた感動的な作品を創ることができた。彼が版画を通して広めたこの内証は、永遠に保ち続けている聖なるイメージを明らかにしたものである。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ホックニーとは?【 作家名 】

1937年イギリスに生まれる。1953年から57年まで、ブラッドフォード美術学校で学ぶ。1957年から59年までは良心的兵役拒否者として病院で勤労奉仕。1959年から62年まではロンドンの王立美術学校に学び、金賞で卒業した。1960年のテート・ギャラリーでのピカソ回顧展に刺激を受ける。1963年パリ青年ビエンナーレで版画賞受賞。1964年にはロサンゼルスを拠点にカリフォルニアの生活を描く。1967年から写真をとり始める。1970年には、ロンドンのホワイトチャペル画廊で回顧展を開き、また70年代には舞台装置や衣装のデザインも始める。1980年ニューヨーク近代美術館のピカソ回顧展に感銘を受ける。1982年からはフォトコラージュを制作する。1988年にはロサンゼルス・カウンティ美術館で回顧展。イギリスのポップ・アートのスターとしてデビューし、様々に遷歴を重ねながらも、私的な生活を主題とした具象性を保ち続けている。そんな彼の作品は、単にポップ・アートの枠内におさまり切れない幅の広さを持っている。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)

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