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悪の泉−『エスタンプ・オリジナル』誌第6号より



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 作家(1701)

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こまをまわすしょうねん じゃんしめおんしゃるだんのげんがによる

独楽をまわす少年[ジャン=シメオン・シャルダンの原画による]

作家名:ウジェーヌ・デイジー
制作年:19世紀彫版
技 法:エッチング
1738年のパリ美術博覧会で、シャルダンは《六角独楽が回るのに見とれている宝石商のゴドゥフルワ氏の息子の肖像画》を出品した。その絵が《独楽をまわす少年》という題で1742年に彫版され、この名称のもとに有名になった。この作品は、ルーヴル美術館が油彩画を入手した時、銅版彫刻室によって注文されたものである。六角独楽というのは子供の遊びで、真ん中の軸を中心に回転する。木、骨、象牙等でできている円盤状の台で、遊ぶものである。表面あるいは円盤状の台の片面に字、あるいは、数字が彫ってある。“T”の字を出した者、あるいは何回か出した数字の合計が一番大きい者がこの遊びの勝者である。この六角独楽を回すため、この若いモデルは、本来なら専心すべき勉強の象徴であるペン、インク壺、紙、本を脇に片づけてしまっている。少年の示した集中性は、同時代の人々を驚かした。モデルは、銀行家で、宝石商であるゴドゥフルワ氏の息子アウグスト・ガブリエル・ゴドゥフルワ(1728−1813)であった。彼は後に、海軍の馬術教室および検査官長になった。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ドライポイントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つ。銅板にニードル等の針状または刀状のもので描画し、その刻まれた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。「ドライ(乾いた)」とは酸を用いないこと、「ポイント(点)」とは尖端をもつ道具で線刻することを示している。単純な技法ではあるが、自由に線刻するには相当の熟練が必要である。この技法の特徴は、ニードルで押しのけられた版材がささくれ立って刻線に沿ってまくれ上がり、このまくれ(バール)に絡まったインキが、にじんで柔らかな線を表わすこと、また刻線の深浅(バールの高低)によってにじみの表情を調整できることである。その反面プレスする度にバールがつぶされていくので多く刷れない。15世紀後半にはドライポイント版画の最初のものが登場している。既に製版された上からも直接彫り刻めるのでエッチング等と併用されることも少くない。

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