ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


加藤源之助



カトリーヌ・ドゥヌーヴの肖像



角卓



「悲しい一小節」



金山平三



カニェンバ



金子九平次



鐘のひびき



金光松美



狩野永岳



狩野永悳



狩野養信



狩野興以



狩野芳崖



加納光於



鹿子木孟郎



彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(グリーン・ボックス)



河畔



花瓶



カピエッロ


<前 (35/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ぎゅうにゅううりのしょうじょ じゃんばてぃすとぐるーずのげんがによる

牛乳売りの少女[ジャン=バティスト・グルーズの原画による]

作家名:ジュリアン=ジュール・デチュルク
制作年:19世紀彫版
技 法:ビュラン
本作は、《こわれた甕》と並んで、この分野の作品の中では最も有名な《牛乳売りの少女》を原画とした版画である。描かれた若い女性は、当時の牛乳売りの衣服を身にまとい、手には杓をもっている。この杓は牛乳を量り売りするためのものであるが、こうした描写は、当時の人々にはどうということもないなじみ深い情景であっただろう。しかし、画家は単にこうしたありふれた情景そのものを描き出そうとしたのではないことに注意しなければならない。モデルの女性のきどったポーズや描写の異常なまでの繊細さ、また、やや開き気味のドレスの襟元など、こうした点から、この女性が単なる農民の女性ではないことがわかる。実際のモデルは画家の妻が務めたかもしれないが、グルーズは、農村の女性の風俗に託して、当時最も高貴な女性、女王マリー=アントワネットの面影を重ね合わせて描こうとしたのである。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

シャガールとは?【 作家名 】

1887年ロシアに生まれる。1985年没する。ユダヤ人であるが後にフランス国籍を得る。バクストの美術学校で学んだのち、1910年パリに出る。この頃から故郷の風物を好んでとり入れる。1914年ロシアに戻り、革命後は一時期美術行政にも関わるが、22年に再びパリへ戻る。1933年にバーゼル美術館、46年にはニューヨーク近代美術館、47年にはパリ国立近代美術館で回顧展が開かれた。第2次世界大戦中は渡米するが、1947年にはフランスに戻る。1950年にはチューリッヒ美術館、63年には東京と京都で、また67年には生誕60年を記念してチューリッヒとケルンで、それぞれ回顧展が開かれた。あざやかな青や赤や黄色を用いて描かれた、花々や動物、抱擁する恋人達は、重力をこえて空を飛んでいる。スペイン内乱やユダヤ人虐殺、2つの大戦を経た彼は、永遠の愛の神話を生み出そうとしたのであろうか。油彩の他、挿絵や版画、ステンドグラスなども手がけており、今世紀を代表する画家の1人として評価されている。ニースにシャガール美術館がある。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

シャガール

キーワードを含む記事
15件見つかりました。

  牛を売る人

  エコール・ド・パリ

  モイズ・キスリング

  下着の裸婦

  マルク・シャガール

  聖書

  双心詩集

  ダフニスとクロエ

  版画集〈ダフニスとクロエ〉9.クロエの接吻

  版画集〈ダフニスとクロエ〉11.真昼,夏

  版画集〈ダフニスとクロエ〉17.フィレタスの教え

  版画集〈ダフニスとクロエ〉41.ニンフたちの洞窟での婚礼の宴

  版画集〈ダフニスとクロエ〉42.結婚

  福沢一郎

  リトグラフ


<前   次>

徳島県立近代美術館2006