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ふらんすこくみんのおう るいふぃりっぷ1せい ふらんそわじぇらーるのげんがによる

フランス国民の王、ルイ=フィリップ1世[フランソワ・ジェラールの原画による]

作家名:ルイ=ピエール・アンリケル=デュポン
制作年:19世紀彫版
技 法:ビュラン
ルイ=フィリップは1773年に生まれ、フィリップ=エガリテ(平等のフィリップ)の名で知られていた父の死と共にオルレアン公爵となる。シャルル10世が1830年の7月革命の時に王位から追放され、ルイ=フィリップは「フランス人の王」と呼ばれ、1848年の革命まで「フランス人の王」として統治しなければならなかった。その後、1850年に配所で死亡した。ルイ=フィリップは、1831年にジェラールによってパリの市庁に飾られることになっていたカンヴァスに描かれた。しかし、1871年のパリ・コミューンの時に壊されてしまった。ジェラールは王の頭文字L.Pで縁取られた王座の前に王の姿を描いた。王家のシンボルをその上に描き、王杖、正義の手と笏に支えられている王冠を描いた。しかしながらこのフランス国民の王の右手は、七月革命の熱望を尊重して作成された1830年のシャルト(憲章)の上におかれている。これは1814年にルイ18世が王の権限によって作成したシャルトよりもはるかに自由、平等なものを構想して作られた。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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タブローとは?【 美術用語 】

ラテン語で板を意味するタブラ(tabula)に由来する。元来は、西欧美術の板絵のことで、テンペラあるいは油絵具を用いて樫、ぶな、ポプラ、マホガニーなどの木材に描いた作品を示す。14世紀後半から、画枠に張ったキャンバスに描いた作品も含む持ち運びが可能な絵画を指すようになり、建築物に描かれた壁画や天井画と対置して用いられた。額絵(額画)とも訳されるが、紙や地塗塗料が施していない布地に直接描かれた作品は含まない。今日タブローと言うと、出来上った絵画の意味で、作者の思想や構想が画面に組み立てられ完全化されたものを指すことが多い。エチュードなどは含まず、完全に仕上げられた独立した作品を意味する。ただし近代以降、作品の「完成」の概念があいまいとなっており、現代美術に当てはめるには適切でない状況も生まれている。

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