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せなかをみせたおんな 背中を見せた女
41〜45をふくむ6枚の銅版画は、ドラクロワの生前には未発表であった。美術史家で画家、彫版家でもあったフレデリック・ヴィヨ(1809−75)は、ドラクロワとの共同制作も行ったことがあるほどドラクロワと親しかったが、この親友がこれらの未発表作品の銅版を保存していた。そしてドラクロワの死後、1865年になって、これらの6枚が1セットとして発売された。このセットの表紙にもドラクロワの銅版画が刷り込まれている。ドラクロワがエッチングによる彫版の技法を知ったのは、ヴィヨによるところが大きい。初期においては、この二人の共同作業によって版が制作されたこともしばしばである。しかし1832年以降の作品においては、ドラクロワのみの手による彫版が行われるようになった。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)
カテゴリー:作品
フェアフィールド・ポーターとは?【 作家名 】 1907年アメリカに生まれる。1928年、ハーヴァード大学卒業。ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグ、パーソンズ・スクール・オブ・デザインなどに学ぶ。ポーターは現代アメリカ絵画において希有な影響力をもつ画家=批評家だった。彼はデ・クーニングについて書いた最初の画家であり、デ・クーニングの作品をごく初期から集めたコレクターの一人でもあった。ポーターの、じかに対象を見ながら描いた静物画、室内画、肖像画、風景画はアメリカン・リアリズムの重要作品に数えられる。彼のロング・アイランドの自宅は当時の画家や詩人、知識人のたまり場だった。彼の評論集『フェアフィールド・ポーター−内側からみた美術』は現代の芸術と具象絵画について書かれた本として重要な一冊である。(「アメリカン・リアリズム」図録 1992年) |
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