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家の平面:ムラサキ



五百城文哉



イカロス III



イカール



伊上凡骨







イギリスセイ







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池田孤邨



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池田満寿夫



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石井鶴三


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あるじぇのゆだやじん たんじーるのゆだやじんはなよめ

アルジェのユダヤ人(タンジールのユダヤ人花嫁)

作家名:ウジェーヌ・ドラクロワ
制作年:1833年彫版、1865年出版
技 法:エッチング
ドラクロワは、1832年の前半にモルネー伯爵らの政府使節団の随員としてモロッコとアルジェリアへ旅した。この北アフリカ旅行が、彼の画業において非常に重要な意味をもったことは有名である。そこで出会った地中海の明るい光、そして異国の風物などは、その後のドラクロワの関心に大きな方向付けを与え、また旅行中の画帳を通して、個々の絵画の具体的なモチーフとして活用されていくのである。旅から戻った翌年、ドラクロワエッチングの制作に再びとり組み、年内に10点ほどの版を制作した。本作は《オランのアラブ人》とともに、その中で最も重要な作品である。ドラクロワは北アフリカでモロッコのタンジールに滞在したおり、使節団の一員という特権もあり、ユダヤ人たちの住居に立ち入ることができた。彼はそこでユダヤ女性たちの姿を詳細な水彩画に描いており、それらが本作の源泉となっている(タイトルの「アルジェの」は誤称ということになる)。裕福な花嫁が召使いをともない、室内で椅子に掛けている。敷物においた彼女の裸足の形式張らないたたずまいと、重たそうな衣装や威厳のある態度とのコントラストが面白い。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ヘンリー・ムーアとは?【 作家名 】

1898年イギリスに生まれる。1986年没する。1917年第1次世界大戦に従軍した後、リーズ美術学校からロンドンの王立美術学校に進む。1924年から39年まで王立美術学校で、32年から39年までチェルシー美術学校で彫刻を教える。1933年ハーバート・リードやニコルソン、ヘップワースらと前衛芸術グループ「ユニット・ワン」を創立して国際的活動を開始。1936年には、ロンドンでの「国際シュルレアリスム」展に参加。第2次世界大戦中は公式戦時芸術家に任命されロンドン地下鉄構内で〈防空壕シリーズ〉のデッサンを行なう。1948年第24回ベネチア・ビエンナーレ展国際彫刻大賞、53年第2回サンパウロ・ビエンナーレ展国際彫刻大賞受賞。1951年ロンドンのテート・ギャラリーでの大回顧展をはじめ世界各地で大規模な展覧会が開かれ、20世紀彫刻史の頂点に立つ作家の一人と目されている。半ば抽象化された形態にもかかわらず、自然の観察から得た力強い生命力の充実したヒューマニスティックな表現によって世界中の人々に親しまれている。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)

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