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アペル



阿房宮図



アマタシャ



雨田光平



網打つ人 - II



編革ひもシートのインスブルック・ローデルそり



編物をする羊飼いの女(羊飼いの女、大)



アムステルダム国立博物館1







雨のために



アメリカセイ



アメリカの風景



荒井寛方



洗い髪



荒川修作



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おちほひろい

落穂拾い

作家名:ジャン=フランソワ・ミレー
制作年:1855-56年
技 法:エッチング
ミレーの版画が絵画に先行している代表的な例である。ルーヴル美術館の油絵(83.5×111.0cm)は1857年のサロンに出品されており、ほぼ1年前にはその完璧な構図がここに仕上がっていた。「落穂拾い」のテーマ自体はミレーが1850年頃から模索しており、一応の成果はアルフレッド・フェイドゥのための四季連作の1点《夏、落穂拾い》に表れたが、ミレーはこの3人の人物の背景を広大なシャイイ平原に移し、後景の収穫する人々との距離のコントラストを強調して、画面にモニュメンタルな象徴性を与えるに至る。背景の細部は油絵とは若干異なり、エッチングの方が地平線の手前寄りに収穫風景を配置しているので、手前の3人との関係は比較的緊密であり、油絵が持つ3人の疎外感は弱められている。また中央の女はエッチングでは腕抜きをまだはめておらず、構図上のアクセントが一つ欠けたようで物足りなさを感じさせ、興味深い点である。版画史の名著者ジャン・ラランのいうようにミレーの版画は空の表現が素っ気なく、情趣に欠けるものが多い事は確かで、ここでもミレーは空に鳥を油絵よりはるかに多めに散らして、何とかしのいだ感は否定できない。なおこの3人の人体構図について、実際の写生よりも、そこにパルテノン神殿の彫刻やプッサンの絵画の影響を見るR.ハーバートの説も注目すべきであろう。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ロダンとは?【 作家名 】

警察官の息子としてパリに生まれる。彫刻家を目指して美術学校を受験するが三回失敗して断念し、建築装飾の仕事をする。ミケランジェロに傾倒し、〈青銅時代〉を制作、評判となる。その後〈地獄の門〉、〈考える人〉、〈カレーの市民〉、〈バルザック〉などを制作、近代彫刻の父と呼ばれる。1900年のパリ万博で世界的な名声を獲得した。

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