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ふっど ふーど フッド/フード
この作品は、大部分が絵の具で覆われた新聞の切りぬきが再現されている。ここでは、絵の具は、リヒターが選び取った画像を読みとるための手助けをしている。画面の残りの部分を切り取ることなく、絵の具を介入させることで、画面右側のフード(頭巾)を被せられた人物は際だち、この孤独で不安な画面から引き起こされる感情の高まりを増長させている。この画面の外には、象徴的な意味でも、画中の人物の確実な死が待ち受けている。
カテゴリー:作品
池田満寿夫とは?【 作家名 】 1934年旧満州国奉天に生まれる。1997年没する。終戦とともに長野県に引き揚げる。長野県立北高等学校卒業後、上京。1955年に靉嘔、真鍋博らとグループ「実在者」を結成し第1回展を開催し、翌年油彩の初個展を開く。またこの年、瑛九にすすめられて銅版画の制作を開始した。1960年第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞を受賞、以後61年の第2回パリ青年ビエンナーレ展、翌年の第3回東京国際版画ビエンナーレ展などで受賞。また、1966年のベネチア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受賞するなど、受賞を重ね、一躍版画界のスターとなる。1977年には『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞受賞、79年同名の映画を製作。国内外の美術館等で多くの展覧会が開かれ、精力的に個展での発表も続けた。版画、陶芸、作家など幅広い活動を行い、著書も多い。 |
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