ぐるぐるアートワード
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アペル



阿房宮図



アマタシャ



雨田光平



網打つ人 - II



編革ひもシートのインスブルック・ローデルそり



編物をする羊飼いの女(羊飼いの女、大)



アムステルダム国立博物館1







雨のために



アメリカセイ



アメリカの風景



荒井寛方



洗い髪



荒川修作



荒木寛畝



荒木十畝



荒木高子



荒木珠奈






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 作家(1701)

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こんぽーとのあるせいぶつ

コンポートのある静物

作家名:パブロ・ピカソ
制作年:1909年
技 法:ドライポイント 紙
1907年の油彩<アヴィニョンの娘たち>(ゼルヴォスのピカソ作品総目録vol.2 No.18)を境に、ピカソブラック(1882-1963)とともにキュビスムの実験に取り組んでいく。20世紀美術の絵画の最大の革命ともいえるキュビスムの実験を進めながらも、<貧しき食事>を刷ったドラートルの工房に行かなくても版画制作ができるように小型のプレス機を入手し、ピカソは版画への関心を継続させている。人物も静物も風景も同じ対象物としてとらえて、それを解体し再構築していったのがキュビスムの時期といえるだろう。ここに描かれているのはテーブルのうえにある果物や食器などの静物である。キュビスムの誕生の重要なさきがけとなったセザンヌ(1839-1906)が残した「自然を円筒形と球形と円錐形によって扱う」(3)という言葉に従って、対象物を単純な形態に置き換えていく方法論がよく表れている。(「変貌するひとのすがた ピカソの版画」(コレクション+αで楽しむシリーズ)図録 2006年)


カテゴリー:作品
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ブラックモンとは?【 作家名 】

パリに生まれたブラックモンは、日本美術の影響を受けた最初の西欧の芸術家と考えられている。鳥と花が描かれた版画の劇的な構図の効果や、ルソーの食器セット(1866年)のデザインに、ジャポニスムの影響が現れており、おおむね北斎の絵本類から着想を得たものである。ジャングラール協会という日本美術の研究を唱道する芸術家、批評家の集団の創立メンバーとして1860年代半ば頃、毎月会合を開き、フィリップ・ビュルティ、ザカリ・アストリュック、アンリ・ファンタン=ラトゥール、ジュール・ジャックマール、M・L・ソロン、アルフォンス・イルシュらと日本美術について語りあった。1874年に日本の多色刷木版画を真似た最初の多色刷エッチングを制作した。多くの画家や版画家との交友を通して日本美術の喧に努め、テオドール・ルソー、オーギュスト・ルペール、アルベール・ベナールら多くの画家にエッチングを教えた。1889年、アンリ・ゲラールやフィリップ・ビュルティと共に画家=版画家協会年次展覧会創立に貢献した。(P.F.)(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)

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徳島県立近代美術館2006