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かるめん(1) カルメン(1)
第二次世界大戦も終わり、落ち着きを取り戻し始めていた1948から49年頃、ピカソは集中的に書物の仕事を行っている。代表的なものは、ピカソの友人でシュルレアリスムとも深い関係のあった前衛詩人ピエール・ルヴェルディの詩への挿絵<死者たちの歌>(1948年刊)、16世紀スペインの詩人ルイス・デ・ゴンゴラの<20の詩>(1948年刊)、そして19世紀の文筆家プロスペール・メリメの作で、同じ19世紀フランスのロマン主義の作曲家ジョルジュ・ビゼーのオペラでも有名な<カルメン>である。出版はビブリオテーク・フランセーズ(1949年刊)、刷りはラクリエール工房。38点の大部分がビュランによる銅版画であり、特装版には4点のアクアチントがついている(今回の出品作は普及版)。制作は1948年5月から11月にわたっているが、大部分が5月6日、30日に作られており、相当の集中力とスピードで制作された。非常に簡潔な線描で女性、男性、そして牛の顔が描かれている。古典的なものやキュビスム風、単純化されたイラスト的なものなど、バラエティに富んだ顔たちが生まれている。ピカソのグラフィカルな資質が軽やかに表れた、愉快でユーモアも感じる作品集である。(「変貌するひとのすがた ピカソの版画」(コレクション+αで楽しむシリーズ)図録 2006年)
カテゴリー:作品
ルネサンスとは?【 美術用語 】 15〜16世紀のヨーロッパの美術史上の様式と時期区分。とくにイタリア美術史上でいう。「ルネサンス」という言葉は、もともと、ヴァザーリが著書『美術家列伝』(1550年初版)の中で初めて用いた美術の“復活”=イタリア語でリナシータに由来し、それが1840年頃にルネサンスとフランス語に訳され用いられている。ヴァザーリは、およそ13世紀後半以降のイタリアの美術家の中にローマ帝国とともに没落していた美術の復活を認め、時代区分としてルネサンスとしたが、これは同時に古代との間に中世の概念を設定したものであった。今日通説の画期としては、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂円蓋起工の1420年より1500年までを初期、1500年〜1520−30年を盛期としている。初期にはフィレンツェ、盛期にはローマが中心となっている。自然と古代とを柱とする人文主義的造形活動を特色とし、美術理論が追求され、また美術作品の世俗化も行われ、メディチ家などの地方君主による美術の流派が形成された時代である。 |
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