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アペル



阿房宮図



アマタシャ



雨田光平



網打つ人 - II



編革ひもシートのインスブルック・ローデルそり



編物をする羊飼いの女(羊飼いの女、大)



アムステルダム国立博物館1







雨のために



アメリカセイ



アメリカの風景



荒井寛方



洗い髪



荒川修作



荒木寛畝



荒木十畝



荒木高子



荒木珠奈






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 作家(1701)

 作品(1851)

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きいろのうわぎをきて

黄色の上着を着て

作家名:アウグスト・マッケ
制作年:1913年
技 法:水彩 紙
ブリュッケ」と並んでドイツ表現主義を担った重要なグループが、「デア・ブラウエ・ライター(青騎手)」である。このグループは、カンディンスキーフランツ・マルクを中心として、1911年に発足した。マッケもその主要メンバーの一人である。 このグループは、内面の表出という方向性を持つ表現主義の主流に位置し、特に、リーダー的存在のカンディンスキーの影響で、精神性と肉的な必然性に応じて絵画は生まれるという理念が基調を成していた。しかし、ブリュッケのメンバーが、おおむね力強さや素朴さなどの共通点を持っていたのに対して、デア・ブラウエ・ライターにおいては、作風上の共通点はあまり見られず、むしろ各人の個性的な表現が際立っていた。 この作品では、さまざまな色面が特には重なり合いながら、散歩する人々の群像を構成している。一つのひとつの色面は、形態を意味するというよりは、むしろ色面そのものであり、それら色面の構成が総じて、事物の形態を生み出している。そして、平面的でありながら、色面の大小や重なりによって立体感さえも漂わせている。 この作品でとりわけ注目するべき点はその色彩である。赤、黄、青という三原色が基本となって、それらを緑がつなぎ、軽やかなリズム感を感じさせる。そして、水彩絵の具特有の透明感が、画面に控えめながらも確固とした輝きをもたらしている。また、全体が、たとえばブリュッケの人々の作品のような荒々しさよりも、洗練されたさわやかさを感じさせる点に、フランス流のキュビスムの影響を見ることができるだろう。 1914年、マッケクレーとともに北アフリカのチュニジアを旅行する。クレーがここで色彩に開眼したのと同様、マッケもその明るい日差しのの下で光輝く色彩に魅せられた。しかし、その経験を生かすことなく、同年、第一次世界大戦に従軍し戦死したのである。


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カミーユ・ピサロとは?【 作家名 】

デンマーク領、西インド諸島セント・トマス島に生まれる。1855年画家を志してパリに行き、コロークールベに感銘して風景画を描く。1859年にはモネに会う。サロンに数回出品するが落選し、1863年の落選展に出品する。普仏戦争中の1870年、一時ロンドンへ亡命し、モネとともにイギリスの風景画を研究する。印象派展に1874年の第1回から86年の第8回まで毎回出品を続け、印象派の代表的作家の一人となる。また、セザンヌゴーギャンやスーラ、シニャック印象派に導いた人格者でもある。穏やかな田園風景や街並みを多く描く。一時スーラの新印象主義にひかれ、点描の技法も用いる。パステル、グワッシュにも佳作が多い。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年)

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