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あき 秋
19世紀後半に日本を訪れた西洋人画家は何人かいるが、その中でもレガメーは1873年という早い時期に訪日しており、フランスに帰って日本に関する知識を広めた。美術品収集家のエミール・ギメの日本旅行に同行したのがきっかけであったが、彼が旅行中に描いたスケッチは帰国後『日本散策』として出版された。それらはジャポネズリーの特徴らしく、様式的な日本美術の影響を受けていないが、日本人や風俗をテーマに描いたものだった。本図はおそらく春夏秋冬の4図からなるカレンダーの下絵で、そのうち《春》もジマーリ美術館に所蔵されている。その《春》では日本女性が桜の木の前で掛け軸を掲げているが、本図《秋》では良く似た女性が提灯を掲げて紅葉の前に立っている。浮世絵の美人画の伝統を西洋人画家が解釈した比較的早い例と言えよう。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
インスタレーションとは?【 美術用語 】 「設置」、「取り付け」という意味。芸術作品を展示するのに際して、その場としての空間に一つ一つの作品を単に展示するというのでなく、いくつかの作品を用いて意識的表現を加えて、空間構成しようとする展示の試み、工夫をいう。よって展示会期中、観者に示されるが、会期が終われば解体される運命にあるもので、ふつう一時的な作品と考えられる。壁や床の配置だけでなく、時には天井から吊り下げられるものもあって、壁・床・天井などに囲まれた空間全体に及ぶものである。目新しく人目をひくようなものや、大がかりなものもあり、1970年代以降、しばしば用いられてきた試みである。 |
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