ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


花に包まれた女の頭部



花の帯



はなび線香



花見うらゝか



「花嫁の花冠」



花をもつ婦人



花を持てる聖者



葉の装飾模様の中の鳥



母親の叱責[エティエンヌ・オブリーの原画による]



幅広の背負い紐



ハプニング



濱晶雲



濱田観



浜田知明



ハミルトン



林雲谿



林鼓浪



林重義



林倭衛



林司馬


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なみのしゅうさく

波の習作


作家名:アンリ・リヴィエール
制作年:1893年
技 法:水彩
一瞬のうちにしぶきをあげ、砕けてしまう波は形として捉えることが難しく、西洋美術では伝統的に描かれることが少なかった。北斎の『富嶽三十六景』の中の《神奈川沖裏》に代表される、抽象化されて尚且つ動きを伝える波の表現は、西洋の画家たちを驚嘆させ、西洋絵画の抽象化への強い示唆となった。リヴィエールはとりわけ水のある風景を好み、穏やかな川の流れや、岩に砕け散る波などを、数多く描いているが、この作品は同年の石版画の傑作《波》を制作する際の波の習作の一つであると考えられる。波を上から近接して捉えた視点、岩の一部だけを取り入れ、あとは画面の端で切りとってしまう構図などに日本美術の顕著な影響が見られる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006