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たばこいれせっとのでざいん タバコ入れセットのデザイン
ボルドーのヴィエイヤール工房は無数のヴァリエーションのジャポニスム磁器を限られた日本美術の手本から生み出した。手本として特に頻繁に用いられたのが、様々な人間や動植物、風景の描写を集めた『北斎漫画』で、ありとあらゆるモティーフが借用、転用されている。このタバコ入れは、トレイと筒上の容器から成り、他に2点のデザインがある。トレイの完成作品はパリの個人コレクションに残っているので、この入れ物もおそらく実現されたと考えられる。扇に描かれた鳥や風景だけでなく、容器の足や蓋の把手に竹をあしらったデザインにしてあり、全体として日本趣味を前面に押し出した作品である。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
廣島晃甫とは?【 作家名 】 1889年徳島県徳島市に生まれる。1951年没する。本名は新太郎。香川県立工芸学校(現・香川県立高松工芸高等学校)、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科を卒業。1916年、長谷川潔、永瀬義郎と日本版画倶楽部を結成。1919年の第1回帝展(帝国美術院展)と翌年の第2回帝展では日本画が連続して特選を受賞し、一躍画壇の注目を集める。その後も、帝展、新文展(文部省美術展)、戦後の日展(日本美術展)に出品し活躍。日独美術展覧会委員、帝展や新文展の審査員なども歴任した。大正期は浪漫的香りある人物表現を行うが、次第に花鳥画に重点を移していった。 |
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