作家名:
リスモンド
制作年:1955年
技 法:木炭 紙
リスモンド(本名ジュール・クレマン・
リスモンド)は、
ベルギーにおいても最長老の作家の一人であり、今日の
ベルギー美術の基礎を作った一人である。その作品は
ベルギー国内の美術館の他、パリのポンピドゥー・センター等に収蔵されている。彼は6歳のときに既に第一次世界大戦やチャンバラを題材にした絵を描きはじめていたという。作品の多くは木炭と紙によるモノクロームの
ドローイング的な作品である。その初期には写実的ではあるがどことなく異次元的な雰囲気の漂う風景や建築物を描いていたが、次第に具体的な対象が画面から姿を消し、多数の線によって画面を構成してゆく独特のスタイルを生み出す。以後彼が一貫して追究しているのは二次元から三次元への問いかけであり、白と黒とがせめぎ合い、線と線、形と形のバランスが音楽的な効果を生み出している。こういった作品の他、
タペストリーの下図、
シルクスクリーン、
リトグラフなども手がけており、地下鉄ペティヨン駅の装飾を手がけた際には立体作品を制作している。(「
ベルギー現代美術展」図録 1994年)