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とるろにあのべっそう トルロニアの別荘
リスモンド(本名ジュール・クレマン・リスモンド)は、ベルギーにおいても最長老の作家の一人であり、今日のベルギー美術の基礎を作った一人である。その作品はベルギー国内の美術館の他、パリのポンピドゥー・センター等に収蔵されている。彼は6歳のときに既に第一次世界大戦やチャンバラを題材にした絵を描きはじめていたという。作品の多くは木炭と紙によるモノクロームのドローイング的な作品である。その初期には写実的ではあるがどことなく異次元的な雰囲気の漂う風景や建築物を描いていたが、次第に具体的な対象が画面から姿を消し、多数の線によって画面を構成してゆく独特のスタイルを生み出す。以後彼が一貫して追究しているのは二次元から三次元への問いかけであり、白と黒とがせめぎ合い、線と線、形と形のバランスが音楽的な効果を生み出している。こういった作品の他、タペストリーの下図、シルクスクリーン、リトグラフなども手がけており、地下鉄ペティヨン駅の装飾を手がけた際には立体作品を制作している。(「ベルギー現代美術展」図録 1994年)
カテゴリー:作品
レリーフとは?【 美術用語 】 浮彫り(うきぼり)。平面を彫り込み、あるいは、平面上に形を盛り上げて肉付けした彫刻。彫り出された部分の肉の厚い高肉彫(厚肉彫、高浮彫)と、肉の薄い薄肉彫(浅肉彫、浅浮彫)がある。これらはともに陽刻(モティーフが彫囲より浮き上がらせて表わす技法)であるが、古代エジプトの沈め浮彫りや、肉合彫り(ししあいぼり)、インタリオなど陰刻(モティーフを地の面より彫りくぼめて表現する方法)によって、平面に起伏を与える技法もあり、また彩色される場合も多い。三次元の典型的な彫刻様式である丸彫り(対象を完全に三次元で構成し、全方向から見ることのできる立体表現)に比べて、絵画に接近した二次元的な彫刻といえる。特に薄肉彫においては、薄肉のうちに物体の厚みと奥行の深さを暗示するという独特の技術が必要とされる。浮彫りから派生し、類推して、平面上に凹凸、起伏を与えた造形表現全搬を指してレリーフということもある。また、絵画において物の厚みや奥行きを立体的に表現することをいう。 |
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