データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
いちにちのおわり しゅうさく 「一日の終わり」習作
1888年にブルターニュ地方のポン=タヴェンでゴーガンと知り合ったセリュジェは彼の平面的かつ抽象的な絵画の様式に共鳴し、パリに戻ってから友人のドニやボナールと共にナビ派を結成した。彼らは絵画が究極的には色彩と形態からなる平面にすぎないことを提唱し、その概念を実践することでモダニズムへの足掛かりを作った。この作品はセリュジェの作品の中でも比較的に再現的要素が強いが、田園風景は影や奥行きをなくして、平面的形態へと還元されている。この作品は同年の『エスタンプ・オリジナル』誌第2号に含まれた石版画作品のための習作である。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
いまクリックまたは、検索したキーワードの解説
ナビ派とは?【 美術用語 】 ポン=タヴェン派の一人ポール・セリュジエが中心となって、ゴーギャンの様式を基礎にパリで結成したグループ。ナビという語はヘブライ語の「預言者」を意味する言葉である。理論的リーダー、モーリス・ドニは、主観的状態と客観的形態の交感、すなわち感情の等価物、一種の心理的事実のあらわれとして芸術作品をとらえている。それに加えて、ナビという語に端的にみられるように、彼らはゴーギャンのやり方を一種の宗教的啓示として受けとめており、彼らの作品はいきおい象徴的な要素を秘めている。上記の2人の他ボナール、ヴュイヤールなどが参加し、トゥールーズ・ロートレックやマイヨールも一時期彼らと関係があった。また作曲家ドビュッシーや小説家プルーストらもかかわりをもっていた。彼らの間には、印象主義への反動や、色彩と歪曲した線の装飾的な使用など、共通点があるものの、強いまとまりはなく、1899年のデュラン・リュエル画廊での展覧会以降は、ばらばらに活動した。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||