ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


ヤウレンスキー



夜会の後で



ヤクバ



ヤコブセン



安井曾太郎



保田春彦



安田靫彦



保田龍門



谷内茂



やなぎみわ



柳幸典



柳原義達



脂派



屋根裏の散歩者



屋根裏の散歩者



屋根の見える風景



矢野橋村



薮内佐斗司



矢部友衛



山岡清紫


<前 (1/8ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ろうじょ ふらんすのじょせいより

老女−「フランスの女性」より


作家名:エルマン=ポール(エルマン・ルネ・ジョルジュ・ポール)
制作年:1894年
技 法:インク、クレヨン
この作品は1894年7月から10月の間、『フランス通信』誌にシリーズで連載された「フランスの女性」という記事に掲載された8点の挿絵のうちの一つである。エルマン=ポールの挿絵は、それぞれ社会的地位や年齢の異なるフランス人女性を描いたものであった。19世紀末は工業化と共に女性の社会的地位の向上した時期であったが、それに伴って比較的自由になった女性の性的モラルもがとりざたされた。またその一方で、1884年に離婚が法的に認められるようになり、独り身の中年女性が増加したが、この挿絵はそのような独立したブルジョワ階級の女性の老いた姿を諷刺する意図で描かれたと思われる。この挿絵はエドモンド・ルペルティエールの新書『50歳代の女』の書評の横に掲載されたが、本が老いた女性と若い男性の恋愛について主に触れているのに対して、エルマン=ポールの挿絵は、その内容に関係ないかのように、女性の老いを強調するように描かれているのが対照的である。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
キーワード検索




けんさくけっか

本文中のリンクをクリックすると、そのキーワードで検索できます。

徳島県立近代美術館2006