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たけいし こうざぶろう

武石弘三郎

1878年新潟県に生まれる。1901年、東京美術学校塑造科を卒業する。東京美術学校で長沼守敬に師事した武石は、その後渡欧し、ベルギーのブリュッセル国立美術学校に学び、ベルギーの彫刻家コンスタンタン・ムーニエを日本に紹介した。ムーニエは労働者を多く題材としており、同時代の日本の作家たちに影響を与えた。1909年帰国。1911年第5回文展に出品し、以後文展帝展に出品する。本県で展覧された「婦人像」は、第5回文展の出品作と推測される。主に大理石を素材にした人物像を制作したが、第2次大戦後は、作品の発表がなくなった。1963年鎌倉で死去。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)


カテゴリー:作家
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自然主義とは?【 美術用語 】

自然対象を様式化したり、観念的な表現を行うのでなく、見えるがままに忠実に再現しようとする芸術制作の態度。自然主義は、自然に価値の原理を置き自然の理想化と相反しないところから写実主義の範疇に入るが、それと同時に、理想化を否定する狭い意味での写実主義とは矛盾する性質を持つ。この用語が特定の流派に結びつけられて初めて用いられたのは、17世紀イタリアのマンフレーディ、ホセー・デ・リベーラなどカラヴァッジオの後継者を指して呼んだ時だが、一般的には、19世紀後半にクールベの影影下に現れた写実主義の新しい傾向を指す。批評家カスタニャリが、1860年代から70年代のサロンに出品されたルパージュやベローの都市の新しい風俗を描いた作品や、マネによるパリの観楽街の描写などを自然主義と呼んだ。これはゾラが、自然科学の実験的方法を取り入れ、個人的感情を排して現実世界の観察を徹底させる文芸の方法を自然主義と呼んだことに対応する。

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