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たてはた たいむ 建畠大夢
1880年和歌山県に生まれる。1907年京都美術工芸学校を卒業し、同年東京美術学校彫刻科に入学(11年卒業)。1908年の第2回文展で「閑静」が3等賞を受賞。1914年北村西望らと八ツ手会を結成。1927年帝国美術院会員となり、37年帝国芸術院会員となる。1942年東京で死去。建畠大夢は朝倉文夫、北村西望とともに、官展の3羽烏として知られる。建畠は、温和でアカデミックな写実表現を貫き、日本における写実彫刻の系譜を形作った。「ながれ」は、足元を流れる水に身を傾けている難しいポーズの裸婦を情趣ある作品にまとめている。「夢」はロダンの「イヴ」に想を得た作品で、この作品や、これに先立つ「感に打たれた女」に代表されるように、少ない身振りのなかに精神性を込めた作風へと転換していった。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)
カテゴリー:作家
シャガールとは?【 作家名 】 1887年ロシアに生まれる。1985年没する。ユダヤ人であるが後にフランス国籍を得る。バクストの美術学校で学んだのち、1910年パリに出る。この頃から故郷の風物を好んでとり入れる。1914年ロシアに戻り、革命後は一時期美術行政にも関わるが、22年に再びパリへ戻る。1933年にバーゼル美術館、46年にはニューヨーク近代美術館、47年にはパリ国立近代美術館で回顧展が開かれた。第2次世界大戦中は渡米するが、1947年にはフランスに戻る。1950年にはチューリッヒ美術館、63年には東京と京都で、また67年には生誕60年を記念してチューリッヒとケルンで、それぞれ回顧展が開かれた。あざやかな青や赤や黄色を用いて描かれた、花々や動物、抱擁する恋人達は、重力をこえて空を飛んでいる。スペイン内乱やユダヤ人虐殺、2つの大戦を経た彼は、永遠の愛の神話を生み出そうとしたのであろうか。油彩の他、挿絵や版画、ステンドグラスなども手がけており、今世紀を代表する画家の1人として評価されている。ニースにシャガール美術館がある。 |
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