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たてはた たいむ 建畠大夢
1880年和歌山県に生まれる。1907年京都美術工芸学校を卒業し、同年東京美術学校彫刻科に入学(11年卒業)。1908年の第2回文展で「閑静」が3等賞を受賞。1914年北村西望らと八ツ手会を結成。1927年帝国美術院会員となり、37年帝国芸術院会員となる。1942年東京で死去。建畠大夢は朝倉文夫、北村西望とともに、官展の3羽烏として知られる。建畠は、温和でアカデミックな写実表現を貫き、日本における写実彫刻の系譜を形作った。「ながれ」は、足元を流れる水に身を傾けている難しいポーズの裸婦を情趣ある作品にまとめている。「夢」はロダンの「イヴ」に想を得た作品で、この作品や、これに先立つ「感に打たれた女」に代表されるように、少ない身振りのなかに精神性を込めた作風へと転換していった。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)
カテゴリー:作家
モニュメントとは?【 美術用語 】 個人、事件、思想などを顕彰し、記念して、永久に残すことを目的とする作品のことを言う。すなわち記念的造形物一般を指す語で、凱旋門、記念堂、記念像、記念碑、霊廟、陵墓などがあるが、広義には、歴史的・文化的に意義のある建築物、建造物、さらには規模の大きい彫刻、モザイク、ステンド・グラスのような建造物と一体をなすような絵画・工芸装飾の作品類をも指し、ほぼ歴史的建造物・文化財という範囲まで示すこともある。美術作品についてモニュメントという言葉を使うときは、偉大さ、高雅さ、耐久性などのイメージがあり、本質的なことではないにしろ形の大きさも問題となる。また歴史上長く保存されてきたものは、当然保存する価値があると思われたものである。従って、美術批評で美術作品のもつ様式的な意味あいのひとつとして「モニュメンタル」という表現を用いた場合には、元来モニュメントとして作られていないものも、モニュメンタルな様式に含まれることになる。 |
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