ライムント・クマーは、1954年に生まれる。
ベルリンには多くの劇場がある。
シラー劇場、ヘッ
ベル劇場、シャウビューネなど。これらの劇場では、ドイツの演劇史上重要な活動がなされてきた。
クマーは、
シラー劇場で上演されたベケットの『ゴドーを待ちながら』の公演から演劇との繋がりを持ち始め、どんどん劇場との関わりを増した作家の一人である。しかし、
クマーは言う。「私は劇場ではたいてい寝ていた。隣の観客には迷惑だったことだろう。それは、観客、劇場で座席につくこと、舞台との対峙や俳優などに退屈していたからで、仕方がない。とりわけ、俳優というのは大方ひどいものだったからね。なのに、私の仕事は劇場から遠ざかるどころか、どんどん近づいてきていたんだ。」
クマーは現在、
ベルリンとイタリアのリパトランソーネに在住し、制作を続けている。