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げいじゅつのにほんし No.25 ひょうし 『芸術の日本』誌(No.25)表紙
サミュエル・ビングは19世紀後半のヨーロッパにおいて有数の日本美術収集家であり、美術商でもあった。アカデミズムで行き詰まったヨーロッパ美術の復興に日本美術が鍵となると信じた彼は、その熱意を日本美術の展覧会や『芸術の日本』誌の刊行に注いだ。第1号の序文からはビングの確信と熱意が伝わってくる。「日本の芸術は、あさはかで熱狂的な気まぐれとは関係なく、今後わが国の芸術と永遠に結び付いていくだろう。それは、一滴の血として我々の血と混じり、どのような力ももはやこれを取り除くことはできないだろう」。全部で36号刊行されたこの月刊誌には、日本美術の専門家の論文や浮世絵などから抜粋した挿絵が多く掲載され、全カラーのジロッタージュ・プリントで刷られた日本美術の複製が10枚も付録として含まれていた。英語とドイツ語でも出版され、西洋における日本美術の知識の普及に大きな役割を果たした。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
レディ・メイドとは?【 美術用語 】 「既成品」の意味。近代美術では、オブジェのジャンルのひとつに相当するもので、実用のために作られた既成品に、その最初の目的を離れて別個な意味を持たせたもの。マルセル・デュシャンが、1917年に便器そのものを「泉」と題して作品として提示したのをはじめ、びん掛け、自転車の車輪、シャベルなどを芸術作品として提出したのに端を発している。量産された機械文明の製品をそのまま提示するという点で、そこには一点制作の手仕事であった芸術への批判が込められていると同時に、物体に対する新しい認識への方向性が示されている。デュシャンは、これらを「芸術の非人間化」「物体に対する新しい思考」と呼んでいる。自然物や未開人のオブジェとは異なり、かなり社会性が高いものである。これらは、戦後のジャンク・アート(廃物芸術)やアッサンブラージュ(寄せ集め芸術)、またポップ・アートなどへ大きな影響を与えている。 |
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