ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


戸谷成雄



豊秋半二



豊福知徳



トラウトヴァインモッコウショ



トラクター座席付きの机



虎図



トランケス



トランス・アヴァンギャルディア



トランプ占いの女



「トランプカード」



トランペット形の花入れ



トラース



トリエステ港のボート



トリエンナーレ



トリッセルネ子供用スツール



取りに来られなかった肖像画A 谷口董美との合作



トリバー



トリプティックI. II. III.



鳥・猫・子供・魚



トルシ・アン・ヴァロワの教会、かわいい聖体拝受者


<前 (104/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


とぅーるーずしんぶんのためのぽすたー

『トゥールーズ新聞』のためのポスター

作家名:モーリス・ドニ
制作年:1892年
技 法:多色刷石版画
19世紀末のフランスの版画ルネサンスに一役買ったのが、大手の新聞社であり、アーティストに挿絵だけでなく、新聞宣伝のためのポスターも注文し、時にはそのアーティストの展覧会まで催したりした。このドニのポスターは、『トゥールーズ新聞』のためにデザインされたもので、赤の着物を着た女性を大きく緑の背景に配置したり、リズミカルな曲線を多用することによって、人の目を惹く効果を生み出している。空を飛ぶように新聞を市民に配る女性はさながら、新聞の女神といったところだろうか。抹茶色のような中間色と女性の着物の皺の線などに、ドニの収集していた浮世絵の影響が見られる。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

デフォルマシヨンとは?【 美術用語 】

変形、歪形。造形芸術で、自然の対象を変形して表わすこと。遠近法、短縮法、プロポーション、美術解剖学などの知識に基いて形態、空間、量的表現を正確に再現する写実より、芸術家の造形意志が重視される。これにはより自然に見えるための歪形も含まれる。しかし、近代美術では、芸術家の主観を強調し、観る者に強く訴えるために、形やプロポーションや空間的秩序を意識的に変形して独自の造形的秩序を造り出すことが盛んに行われ、セザンヌをはじめ、ピカソダリモディリアーニなど、キュビスム、シュールレアリスム表現主義などの造形的特色となっている。しかし、それ以前にも、エル・グレコらのマニエリスムの絵画、ドナテロやミケランジェロの彫刻、建築の枠に規制されたロマネスク時代の柱頭、二次元性を強調した東方的造形(古代エジプト美術、東洋絵画)など広く認められる。いずれにせよ、どのような美術作品も事物の厳密な三次元的複製ではありえないから、ほとんどの美術作品はこの「歪形」を行っているといえる。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

デフォルマシヨン

キーワードを含む記事
2件見つかりました。

  写実主義

  デフォルマシヨン


<前   次>

徳島県立近代美術館2006