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しるばーくろすうばぐるま シルバークロス乳母車
イギリス製。開発年詳細不明(本品は1930年代の製造品)。開発:ウィリアム・ウィルソン。イギリスの発明家で乳母車用のばねの製造業者であったウィリアム・ウィルソンは、1880年代に、ハンモックばね乳母車を発明した。それは乳母車のばねサスペンションを進歩させ、乳幼児に快適な移動をもたらす革命であった。しゃれたレザー張りの車体、頑丈な木部とアルミニウム部分、真鍮製のランプなどを備え、19世紀末の乳母たちのステイタス・シンボルとなった。フードは元来は中央部に蝶番で取り付けられていたが、のちに端部に固定され、折りたたみ式でリバーシブルなものとなった。長い歴史をもつシルバークロスのこのモデルはおそらく1930年代の製品でクラッシックなボートの形をしている。弾性のある車体は鍛冶屋によって仕上げられ、車輪の大きさは、草地でも押しやすいものとなっている。(「キッズ・サイズ・デザイン展」図録)
カテゴリー:作品
バウハウスとは?【 美術用語 】 1920年代のドイツで近代デザインの中心地となった建築と応用美術のための学校。デザインと工業技術の間に橋をかける重要な役割をはたした。1933年にナチスの圧力で解散してから教授陣と学生が各地に移住したため、バウハウスの理念は多くの国々に広められ、1930年代と40年代における近代主義のシンボルともいえる存在となった。バウハウスの創設は、1919年に、旧ヴァイマール美術アカデミーとヴァイマール美術工芸学校がグロピウスによりひとつにまとめられたことに始まる。グロピウスの最初の思想は、すべてを包含する近代的で構成的な芸術を実現して、モニュメンタルな要素と装飾的な要素の分離をなくそうとするものであったが、さらに1923年には、工業的大量生産用のデザインを行う工芸家が重要であるとした。このため、バウハウスは産業界と密接に関係を持ち、多くの製品を生み出した。その特徴は非個人的で幾何学的で厳格なことであり、むだを省き素材を研究し、洗練された形を持っており、ヨーロッパの建築・応用美術に大きな影響を与えた。 |
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