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おおがらす 大鴉
エドガー・アラン・ポー著、ステファヌ・マラルメ訳。マラルメが、尊敬するポーの英詩「大鴉」の仏訳を行い、そこにマネの挿絵を付したもの。マラルメの発案のもとに、出版者リシャール・レスクリードの協力を得て刊行された。モノとしての書物にこだわったマラルメにとって、初めて刊行された記念すべき本。左頁に英語の原詩が、右頁に仏訳が印刷されている。マラルメによる仏訳の部分はイタリック体(斜体)になっている。マネによる挿絵は、墨を用いた自在な線と、余白の効果が生かされており、ジャポニスムの作例としても有名。マネとマラルメの出会いは、一八七四年、マネが落選したサロンの審査への批判をマラルメが行ったことにはじまる。頑迷なサロンという権威の壁に挑んだマネ。当時まだ十分に知れ渡っていなかったポーに着目し紹介を試みたマラルメ。画家と詩人、二人の若き先覚者によって実現した先駆的な作品。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
アカデミーとは?【 美術用語 】 芸術家、文筆家、学者などの専門家の組織集団。多くの場合教育的機能をもち、転じて絵画、彫刻などの技法を教える画塾、研究所をも意味する。さらにフランス語では裸体習作、モデルの意味がある。その名は古代ギリシャにおいて、プラトーンがアテーナイの郊外に開いた学園アカデーメイアに由来する。ルネッサンス期に人文主義者や芸術家たちの集りにこの名称が用いられたが、正式な組織としては16世紀になってパッチオ・バンディネルリがローマに設けたアカデーミアが最も古く、次第に従来のギルドに替わる性格を帯び、1563年フィレンツェにヴァザーリにより〈アカデーミア・ディ・ディセーニョ〉が創設され、その後ボローニャ、ローマに多くのアカデミーが設けられた。フランスでは1664年王立絵画彫刻アカデミーが創られ、美術学校と公式の展覧会を支配するようになり、この例にならって各国に18世紀のアカデミーが生まれた。しかし19世紀中葉以降、その伝統を墨守する保守的傾向が「アカデミズム」として否定されるようになり、美術の主要な流れからは遠い存在となっていった。 |
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