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どうぶつししゅう あるいはおるふぇうすのぎょうれつ 動物詩集、あるいはオルフェウスの行列
ギヨーム・アポリネール著。古くから、動物が主人公の教訓、寓話は数多いが、詩人アポリネールはそんな動物寓話を現代によみがえらせた。詩を書くきっかけは、若きピカソの木版による動物の版画だったが、挿絵は共通の友人であるデュフィが引き受ける。彼にとっては、挿絵をつけた最初の本。ギリシャ神話の神オルフェウスの竪琴の音には草木や猛獣でさえ聞き惚れる。その詩に触発されたデュフィの挿絵は、やや生硬に見えるが、木版画特有の白黒の対比を生かして力強い。それは、フォーヴィスムの作風と同時に、フランスの民衆版画(エピナール版画)を思わせる。野獣派(フォーヴィスム)の一人と言われたデュフィも、猛獣使いのオルフェウスには挿し絵を捧げたのだ。日本でも堀口大學の訳により、デュフィの挿絵付きで出版されている。(『動物詩集 又はオルフェ様の供揃え』一九二五年 第一書房(一九七八年再版、求龍堂))(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
モーリス・ドニとは?【 作家名 】 フランス、グランヴィルに生まれる。パリに出てアカデミー・ジュリアンに学び、ボナール、ヴュイヤール、ランソン、セルジェらと交友する。ポンタヴェンでゴーギャンの影響を受けて結成された、ナビ派の第1回展(1891年)に参加する。セザンヌへの傾倒も強く、作品テーマに「セザンヌ礼讃」(1900年)や「セザンヌ訪問」(1906年)がある。イタリア、ドイツ、スペイン、モスクワ、アルジェリア、アメリカ、カナダと旅行し、特にイタリアでは信仰と美の合致を見出す。宗教画や装飾画も手がける。1920年には国立美術協会宗教芸術部の副部長となる。装飾的、象徴的画面構成に特色がある。また美術理論家としても重要である。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年) |
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