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つぁん・とぅむ・とぅむ ツァン・トゥム・トゥム 作家名:フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ著。イタリア未来派のリーダー、詩人マリネッティが、一九一二年のトルコでの戦争の印象を詩にして、自らページレイアウトを行ったのがこの本。挿絵はない。見所は文字組みである。所々に太字が混じり、文字の大きさは自在に変化。文字の方向も斜めに、縦にとまさしく縦横無尽。爆発音は、さしずめ日本語にたとえれば、ヒューーン、ドッカーーーン。こんな感じでページが進む。コンピューターなんてない時代。手書きでもない。活字で組んである驚き。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)制作年:1914年刊 技 法:本
カテゴリー:作品
外光派とは?【 美術用語 】 19世紀フランス絵画史における呼称。ルネッサンス以降ヨーロッパのアカデミックな美術教育では屋内で油絵を完成するのが習しだったが、19世紀に入ると屋外の太陽光の下で油絵を完成しようとする作家が現れた。そうした作家あるいは制作態度を指す。主題としては風景画が多く、具体的な作家としてはヨンキスト、ブーダンなど印象派の先駆的な役割を果した作家を指し、クールベやコローなどを加えることもある。印象派も屋外での制作に専念しているが、普通は外光派と区別し、むしろ印象派の技法とアカデミックな主題を折衷して19世紀後半のパリ画壇で人気を得たサロンの作家たちを指すことが多い。日本ではサロンの作家ラファエル、コランに学んで1893年帰国した黒田清輝を中心として形成された洋画の新傾向とその一群の作家を指す。黒田が帰国するまで主流であった脂派との対比から、紫派、新派、南派、正則派とも呼ぶ。 |
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