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みらいはのじゆうたいのことば 未来派の自由態の言葉
フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ著。これもマリネッティの本。自らの詩論とそれを実践した詩が収録されている。織り込まれた四枚のシートには彼の詩が、大きさも書体も様々な活字で、縦、横、斜め、と大胆に組まれている。まさに「自由態の言葉」。スピードと機械、そして戦争までも賛美し、古いものをぶち壊して、過激に主張を宣言しつづけたイタリア未来派。その考えと表現を伝えるために選ばれたメディアが本であった。豪華な画集ではないし、価値のある「芸術作品」としての版画なんて載っていない。安直な製本で、出版だって自分で作った会社から出している。そのページは一九一八年にアポリネールが試みたカリグラムや、一九五〇年代以降のコンクリート・ポエトリー(具体詩)などの視覚的な詩の実験を連想させもする。が、それよりも、文字組み、タイポグラフィだけなのに、イタリア語が分からない人たちにも未来派の主張を伝えてしまう。そのあくの強さに、うならされる。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
脂派とは?【 美術用語 】 一般に明治美術会系の画家の画面が脂っぽい印象を与えることから、世間がこの系統の作家と作品を揶揄して用いた名称。紫派と呼ばれる黒田清輝を中心として形成された外光派との対比で用いられた。ほかに旧派、北派、変則派とも呼ぶ。1893年ラファエル・コランにサロン風の外光描写を学んだ黒田が帰国するまで、日本の画家は外光描写を知らず褐色を基調として明暗のコントラストを鳶色あるいは黒で表現したため、画面は暗く脂っぽいものとならざるを得なかった。それに対して明るく感覚的な黒田の外光表現は清新な感動をもって若い画家に迎えられ、やがて当時唯一の官展であった文部省美術展(文展)の画風を支配していった。ジャーナリズムは両者の対立を脂派と紫派の抗争とあおったが脂派は画壇の片隅に追いやられていった。 |
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